お知らせ

「大國民讀本を通じて戦前の日本と、これからの日本の姿・在り方を学ぶ!」第23回松南志塾_綜學勉強会を開催しました!


2023/10/30

本学勉強

こんにちは、松南志塾の豊嶋です!

 

松南志塾のOB・OGである豊嶋(インターン7期)と松葉(インターン11期)で、「綜學勉強会」を学生や20代の方向けに、月に1回のペースで開催しております。

 

この勉強会の開催の背景・目的として、現在私と松葉が綜學院(東京・京都)で月に1回林英臣先生のもとで、松南志塾の原点でもある「綜學」を自主的に学んでいるのですが、そこでの学びや、自分たちが得た気づき等を、学生や20代の若い世代の方々に対して自分のことばでお伝えし、一緒に未来や社会を良くするために切磋琢磨し合いたい!!という思いからです。

 

そして2023年10月28日(土)に第23回目を開催しました。

 

今回は主催者含め3名で開催いたしました!!

今回の参加者は毎度お馴染みの森口さん!いつもご参加ありがとうございます!!

 

さて、今回のテーマはあまり聞いたことがないかもしれませんが、「大國民讀本」です。

  

大國民讀本」とは、昭和2年(1927年)に衆議院議員の林平馬氏によって出版された本なのですが、「戦前の日本はどうだったのか?」また、「本来日本は、いかなる国であるか」ということが書かれています。

 

第二次世界大戦の後(GHQによる占領政策によって)、日本人の精神性が失われたというのが一般的に思われていますが、この大国民讀本によれば、実は戦前から既に日本がおかしくなっていた、日本の精神性が失われつつあったということなんですね。

 

今回の勉強会は、

  

・ 戦後だけではなく、「戦前」から日本が変わっていた事実を知り、

・ 大國民讀本を通じて、「今後のあるべき(本来の)日本の姿」を学ぼう!

  

ということをテーマにして進めていきました。

 

 

具体的には、

 

① 林平馬とは?大国民讀本とは?

② 戦前の日本はどうだったのか。(林平馬氏による「終戦工作秘話」)

③ 大国民讀本の中に描かれた、「日本の姿、在り方」

 

という構成でお話を進めていきました。今回のブログでは、③を簡単に紹介させて頂きます。

 

林平馬著「大国民讀本」による日本の姿、在り方

限られた時間の中で、大国民讀本の内容全て紹介はできませんでしたので、5つに絞ってお話をしました。

 

① 日本に与えられた使命

② 国の基本方針の大切さ

③ 中心(ミナカ)の大切さ

④ 自己とは何か?

⑤ 日本の原点にかえれ!

 

こちらのブログには、2つだけ紹介で記載させて頂きます。

 

①日本に与えられた使命

<実際の文章>

人類は平和を愛好する。又それが究極の念願であらう。然るに、世界人類の実情は、闘争と不安との中に絶えず動揺を続けている。

  

即ち世界は今、暗雲低迷である。之を開き、之をはらって遍照するは、日本が神より与へられた義務である。それを為さざれば建国の意義をなさず、従って日本存在の意義を否定するものである。

  

翻って、近来我國の精神界を通観するに、この世界的大使命を忘れ、(中略)将に混沌たらんとして居る事は、まことに痛恨おく能はざる所である。

 

<ポイント解説>

人類は、不安の中に生き動揺を続けている。日本が世界を遍く照らす(岩戸開き)こと、

それが日本に与えられた使命(正義の務め)であると林平馬氏は述べています。

日本における原点(日本建国の精神、意義)は、六合開都、八紘一宇(世界を1つの家のようになし、平和な世界・社会を実現する)ですが、まさにそのことが述べられております。

 

 

<実際の文章>

国民個人は、或いは夫々の方針のもとに刻苦奮闘してゐるものもあるであろう。

けれども、個人の集合単位なる一家全体の方針とか、又は一町村の大方針とかいふに至つては、全く無方針のものが多いのである。更に、一國の大方針に至つては、・・・(中略)

  

主義方針が確立せぬ個人は決して伸びる事が出来ぬと同様に、国家民族も亦、無主義無方針では到底栄えやう筈がない。

栄えざれば即ち滅びねばならぬ、之れ「無主義は滅亡なり」と云ふ所以である。

 

<ポイント解説>

方針は重要だが、個人の方針はあっても、地域社会・国家単位での大方針がないということが述べられています。

今の日本も国家としての大方針がなく、場当たり的になっていますが、やはり国家としての大方針がないと、国民全体がベクトルを合わせ、一枚岩として一致団結することは難しいです。

大正~昭和初期の日本も、今と同じように無主義だったということが分かります。

 

そして、この国家の大方針(国是、理念)を打ち立てる上で大事なポイント(林英臣先生曰く)としては、

「国家の原点から導かれたものであるかどうか」ということになります。

  

明治維新以降、日本は欧米列強に負けないような近代国家の建設を目指し、「富国強兵、文明開化、殖産興業」を国是として掲げて、挙国一致で実現を果たして参りました。

  

しかし、これらは日本が縄文古来からずっと大事にしてきたもの、また日本の精神性といったものは含まれていません。現在世界・日本国内を見渡しても、力による支配・争い、覇道といったものが限界を迎える中で、改めて日本の原点に基づいた国家大方針の策定が大事になってきます。例えば、林英臣先生は「高徳国家の建設、共生文明の創造、公益経済の確立」の三綱領を提唱されていますが、まさにこれらを大方針に据えた日本の今後の国家運営が急務だと痛感します。

 

  

いかがでしたでしょうか??他の項目も是非紹介したいのですが、

もしご関心があられましたら、ぜひ実際の書籍を読んでみて頂ければと存じます!
  

次回2023年11月25日(土)10時00分~11時30分で開催し、次は「赤穂義士」について学んでいきます。こちらも日本の武士道精神を考える上でとても大切な学びとなりますので、ぜひお気軽にご参加ください。

 

綜學は生きていく上で、自分の軸となる大切な学びだと思いますので、学生(高校生・大学生)や、20代の方はご自由にご参加下さい。また、周りの方で興味関心がありそうな方がいらっしゃいましたら、ぜひお声がけ頂けますと幸いです。

 

我々もまだまだ勉強の途中で未熟者ですので、引き続き真摯に綜學を学び、自分の人間力を磨きながら、少しでも自分の言葉で人に伝えられるように精進して参りますので、どうぞよろしくお願いいたします!

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