お知らせ

「日本人の共通言語の1つ。論語と孔子の想いに触れる」第14回松南志塾_綜學勉強会を開催しました!


2022/05/30

本学勉強

こんにちは、松南志塾の豊嶋です!

 

松南志塾のOB・OGである豊嶋(インターン7期)と松葉(インターン11期)で、「綜學勉強会」を学生や20代の方向けに、月に1回のペースで開催しております。

 

この勉強会の開催の背景・目的として、現在私と松葉が綜學院(東京・京都)で月に1回林英臣先生のもとで、松南志塾の原点でもある「綜學」を自主的に学んでいるのですが、そこでの学びや、自分たちが得た気づき等を、学生や20代の若い世代の方々に対して自分のことばでお伝えし、一緒に未来や社会を良くするために切磋琢磨し合いたい!!という思いからです。

 

そして5月28日(土)に第14回目を開催しました。

 

今回は主催者含め7名で開催することができました!!

 

 

お越しいただきました皆さま本当に有難うございました!!

 

今回のテーマは論語です。

 

①論語を学ぶ意義。

②孔子が生きた時代背景

③孔子が目指したビジョンと人生

④孔子が弟子に語り掛けた論語の内容

 

という構成で学んでいきました。

 

論語を学ぶ意義(の1つ)としては、論語は「過去から未来までを貫く日本人の共通言語の1つ」であり、「日本人としての一体感を醸成し得るものだから」ということです。

 

 

 

先人たちは、論語を学んできました。そのような先人が学んできたもの、日本人が大切にしてきた考えを、今を生きる我々も受け継ぎ、そして日々の行動で実践&人間力を養っていくことで、世代を貫いての日本人としての一体感が醸成されていきます。

 

日本国は肇国以来、1度も途切れることなく続いている連続性の国ですが、この連続性を保つためには、日本人として大切にしている価値観、共通言語を、今を生きる世代が学び、実践していく必要があると、個人的には考えております。

 

そして、そもそも、約2500年ほど前に生まれた孔子がなぜ、論語の中で弟子に語っているような哲学・思想に至ったのか?なぜ、王道政治(徳治主義)のスタンスを取ったのか?それを理解するためには、まず孔子が生きた時代背景を知ることが大切です。

 

その人の考えや、思想、ビジョン。それに影響を及ぼすのが、その人が生きた時代背景、環境です。

 

孔子の時代は、下克上、既得権益が蔓延っている世の中でした。周王朝(本家)は非常に徳の高い政治を行っており、また分家との関係も良好な時代が続いていましたが、次第に封建制の時代に入り、有力貴族となった分家が力を持つようになり、下克上が蔓延るようになりました。

 

  

 

下克上、既得権益。力で抑え込む覇道政治。それにより人民の生活が貧しくなっていきました。このような社会を打破しようと考えたのが孔子です。リーダーが力ではなく、己の徳を磨き、その徳で以て、世の中を平和に治めていこう(王道政治、徳治主義)と考えたんですね。

 

このようなビジョンを思い描き、その理想を実現するために生きた孔子ですが、そのような考え方は当時のリーダーには中々受け入れられず、失意の中72歳で亡くなっていきました。

 

その想いは、弟子たちに託されていくことになります。その弟子たちに語り掛けた言葉を集めたものが、「論語」ですね。

 

で、この論語というのは、非常にイキイキとした内容で、観念的・哲学的ではなく、非常に実学的なんです。それはなぜでしょうか?

 

孔子は、愛人の子として生まれ、両親も3歳頃までに亡くなりました。その後、青年期には倉庫の番人、家畜の管理、現場監督など、非常に大変で多岐に亘る仕事を若い内からこなしていきました。

 

  

 

そのような多岐に亘る仕事を通じて、幅広い人間と出会うことで「人間通」になっていきました。人間通となり、人間の細やかな感情(機微)に精通していったので、孔子が教える内容は、観念的ではなく、実態に伴った現実的な内容で生き生きとしているわけなんですね。

 

この辺りも、論語が広く日本人に受け入れられた所以かなと個人的に感じています。

 

そういった話を踏まえて、論語の内容を8つほど紹介していきました。

 

  

 

今回の勉強会を通じて、参加者の方からは、

 

『孔子の生い立ちまで学ぶことができ、理解が深まりました』

 

『論語は孔子自身の実体験に基づくからこそ、私たちの心に響くものがあると思うのですが、それをいざ実践しようと思うとなかなか難しいところがあります。かつ、実践しているつもりなのに腑に落ちていない時もあり、それは孔子の言葉を深く理解できていないからだと思うので、もっと楽しみながら引き続き勉強に励んでいこうと思いますし、日々の生活においてもっとこの勉強会で得させて頂いている学びを自分になりにもっと行動に移していこうと思います』

 

『論語を人生に活かそうという動機が高まりました』

 

というようなコメントを頂きました。この勉強会を通じて、参加者の方の人生が実り多きものとなるための気づきが1つでもありましたら非常に嬉しく思います。

 

自分は、「志のある人を増やす」ということを志として、林先生から学んだ事を自分の言葉でお伝えさせて頂くために、綜學勉強会を引き続き開催して参ります!!!!

 

次回は6月25日(土)10時~11時30分で開催し、次は老子を学んでいきます。ぜひお気軽にご参加ください。

 

綜學は生きていく上で、自分の軸となる大切な学びだと思いますので、学生(高校生・大学生)や、20代の方はご自由にご参加下さい。また、周りの方で興味関心がありそうな方がいらっしゃいましたら、ぜひお声がけ頂けますと幸いです。

 

我々もまだまだ勉強の途中で未熟者ですので、引き続き真摯に綜學を学び、自分の人間力を磨きながら、少しでも自分の言葉で人に伝えられるように精進して参りますので、どうぞよろしくお願いいたします!

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