江戸に学び、日本人らしさとは何かを考える_第29回綜學勉強会を開催しました
2024/10/07
本学勉強
こんにちは、松南志塾の豊嶋です。
松南志塾のOB・OGである豊嶋(インターン7期)と松葉(インターン11期)で、
「綜學勉強会」を学生や20代の方向けに、月に1回のペースで開催しております。
この勉強会の開催の背景・目的として、現在豊嶋と松葉が綜學院(東京・京都)で月に1回林英臣先生のもとで、松南志塾の原点でもある「綜學」を自主的に学んでいるのですが、そこでの学びや、自分たちが得た気づき等を、学生や20代の若い世代の方々に対して自分のことばでお伝えし、一緒に未来や社会を良くするために切磋琢磨し合いたい!という思いからです。
そして2024年9月24日(火)に第29回目を開催しましたので、簡単にご報告です。
ご参加ありがとうございました!
さて、今回のテーマは、「江戸日本学」でした。逝きし世の面影(著者は渡辺京二氏)という本をベースにお話しさせて頂きました。
これは、明治~大正頃にかけて日本を訪問(旅行、研究などを目的に)した欧米人が、日本に対する率直・ありのままの感想がまとめられている、合計570ページほどある分厚い本です。
我々日本人の考え方・行動において、世界に誇れるものが沢山あるんだと気づかせてもらえる、そんな素敵な内容です。
例えば、モノを盗まない、親切・慈愛・思いやりの心で相手に接する、動物を大切にする、相手に対する礼儀正しさ等、日本人の美徳が具体的に、欧米の旅行者・訪問者が体験したエピソードを交えて、驚きの声とともに語られています。
一部抜粋して内容をご紹介いたします。
“イザベラバードは明治11(1878)年、馬で東北地方を縦断するという壮挙をなしとげる中で、しばしば民衆の無償の親切に出逢って感動した。それは旅中味わうことが少なくなかった不愉快を償ってあまりあったのである。その日の旅程を終えて宿に着いたとき、馬の帯紐がひとつなくなっていた。「もう暗くなっていたのに、その男はそれを探しに一里も引き返し、私が何銭か与えようとしたのを、目的地まですべての物をきちんと届けるのが自分の責任だと言って拒んだ」”
日本人が縄文古来より今に至るまで培ってきた、高い精神性。
これらは本当に誇らしいものが沢山あります。
今は経済的にも低迷し、日本全体が苦しい状況ではあります。
しかし、国民教育の師父と称せられる故森信三先生は、「2025年、日本は再び甦る兆しを見せるであろう。2050年になったら、列強は日本の底力を認めざるを得なくなるであろう」という言葉を残されています。
今後、日本の精神性が世界に求められるようになる日が、そして「物質的にも精神的にも」日本が再度復活する時が近い将来必ず訪れると信じています。
自分自身まだまだ未熟者ですので、これからも日本人としての心を学び続け、
引き続き人格を磨き高めつつ人生を歩んでいけたらと思います。