人類最高の神話、古事記を学び日本人としての感性を磨く(地球編)@志士かまくら2023.02
2023/02/15
志士かまくら
こんにちは、松南志塾の豊嶋です。
『志士かまくら』の9回目を2023年2月12日(日)に開催しましたので、活動のご報告です。
『志士かまくら』とは、2022年5月より鎌倉でスタートした10代、20代の志を持った方を育み、切磋琢磨し合う学び舎です。
今回も、北鎌倉にある臨済宗建長寺の禅居院をお借りしまして、20代の参加者2名とともに行いました。
いつも通り8時~9時までは坐禅を組んで、心と体、呼吸を整えます。
そして、その後9時30分~勉強会。今回は、1月度に引き続き、日本人にとっての原点にあたる『古事記』について学びました。
古事記の冒頭部分は、主に3つに分かれています。①宇宙の生成、②地球の成立、③人類の使命です。
今日の勉強会では、②地球の成立について、学んでいきました。1粒の素粒子から、この大宇宙が誕生し、今日まで生成発展を遂げてきましたが、その過程で46億年前に地球が誕生しました。
その地球が具体的にどのようにして誕生したのか、古事記の中には如実に描かれています。そして、やまとことば1音1音の意味を理解することで、古事記で描かれている地球の成立過程を理解することができます。
最初に、クニノトコタチノカミが登場します。ここでの「クニ」とは地球を示しており、『クニノトコタチノカミ』で、地球が安定的に成立する様子を意味しています。
その次は、トヨクモヌノカミが登場します。トヨは、文字通りそのまま『豊かな』という意味。クは、『組む』、『括る』の言葉があるように、『結合』を意味します。『モ』は、『森』、海にある『藻』、土を『盛』る、という言葉があるように、『微細なものの集まり』を意味しています。ヌは、『一様に纏まる様子』を意味しています。
つまり、トヨクモヌノカミとは、『豊かに微細なモノが一様に組み合わさっている』という意味となり、具体的には地球の引力による働きや作用を意味しています。
つまりは、引力によって、隕石が引き寄せられ、地球が豊かにできていったということが描写されています。
その後、地球が高温でドロドロしたような初期状態になります。これを古事記では、「ウヒヂニノカミ」、「スヒヂニノカミ」と表現されています。
まずウヒヂニノカミについて、大和言葉で『ウ』とは、『うつむく』、『うねる』という言葉、またはお腹が痛いときに、『ウーっと』言うように、『内にエネルギーを貯める様子』を意味しています。ですので、高温のガスが地球内部に吸収される様子を表わしています。
次に、スヒヂニノカミについて、大和言葉で『ス』は、口をすぼめて発声し、『進む』、『鋭い』という言葉があるように、『スーッと、細く前に進む様子』を意味しています。ですので、地表に高温のガスが出ていく様子を示しています。こうして、絵のように、ドロドロした状態や、高温のガスが出たり入ったりしている地球の初期状態を表現しています。
このような形で古事記の話は展開されていきます!!
古事記が創られた712年。まだ科学的に地球の誕生・成立過程が明らかになっていない大昔に、日本の先人が、宇宙の生成過程や、地球の成立過程を的確に把握し、描写しているのは本当に驚きと感動です。今よりも大自然と共に生きてきた先人は、現代の我々よりも鋭敏な感性をお持ちだったのだろうなと思います。
古事記を学んだ後は、参加者1名が原大本徹のアップデートを発表しました。最初に志を立てた頃と比べると、相当に内容が深まってきました!!あとは志を基に、日々実践あるのみです!徐々に少しずつではありますが、若い志士が育まれていっております。
そして、禅居院で飼われている、可愛いゼンちゃんとも戯れました。
月1回遊べるのが我々の癒し・楽しみになっています。(笑)
次回2023年3月度の勉強会では、③人類の使命について学んでいきます。
志士かまくら、毎月1回開催しておりますので、ぜひ興味のある若い方(10代~20代の方)はお気軽にご参加くださいー!(^^)