わが園に梅の花散るひさかたの天より雪の流れ来るかも
2020/06/15
論語塾
みなさん、こんにちは。
本格的に梅雨入りし、体調を崩しやすい季節ではありますが、いかがお過ごしでしょうか。
なかなか外に出られない毎日でも、雨の音に耳を傾け、お家でゆっくり過ごす日も、良いのではないでしょうか。
さて、今日はこども論語塾を開催しました!
今月の講師は、大阪府茨木市市議会議員の福丸先生に勤めて頂きました。
(福丸先生、有り難うございました!)
まずは立腰から始めます。
立腰は、素読をする上で大切な姿勢です。
集中力がアップするだけでなく、心身の健康にも良い影響を与えると言われています。
皆で立腰の仕方の復習をした後は、早速、論語の素読に入ります。
文節に区切って、先生の後に続けて皆で素読をします。
最後は代表して1人に素読をしてもらいます。
昨日は全員に1回以上、1人で素読をしてもらいましたが、
皆、大きな声ではっきりと素読をしていたのがとてもよかったです。
論語の素読の後は、万葉集の素読も行いました。
「令和」の典拠となった、「万葉集」の梅花の歌、三十二首の序文。
「初春の令き月、気淑く風和み、梅は鏡の前の粉を披き、蘭は珮の後の香を薫らす。」
太宰府の長官であった大伴旅人邸で宴会が開かれて、
「梅花の歌」32首が詠まれました。次の歌はそのうちの1つ。
「わが園に梅の花散るひさかたの天より雪の流れ来るかも」
歌の内容は「わが家の庭に梅の花が散る。はるか遠い天より雪が流れて来るよ。」と、
梅の花の散る様子を天から雪が流れ来る様に譬えています。
不思議なもので、時代も異なる、その場に居合わせていない現代の私たちも、
この歌から、その場の情景が目に浮かびます。
短歌の形式は、5・7・5・7・7。
全部足すと31文字になります。これは1ヶ月の日数と同じ。
日本人は、月日のリズムをも体で感じ、短歌で表現していた、と授業の中で先生に教わりました。
言葉は使う人の品位が表れるものです。
日本人が古来より大事にして来た、こういった感性を素読を通じて教えていきたいですね。
福丸先生から教えてもらうことは、こどもたちにとっては、
初めてのことが多く、皆興味津々に聞き入っていた様子でした。
次回の論語塾は、7/12(日)10:30〜行います。
お申し込みはこちらまで。
たくさんの方のご参加をお待ちしております!
それでは、また。