佐藤一斎と言志四録@第19回志士かまくら2024.05
2024/05/30
志士かまくら
こんにちは、松南志塾の豊嶋です!
2024年5月度に志士かまくらを開催しました!(5月20日)
通算19回目の「志士かまくら」についてご報告になります!^^
いつものメンバー、福岡より参加の森口さんと一緒に学んで参りました!
いつもお部屋をお貸し頂いております禅居院さん、本当に有難うございました!
今回のテーマも前回に引き続き、「言志四録」でした。
言志四録は四編あり(言志録・言志後録、言志晩録、言志耋録)、
幕末志士に多大な影響を与えた愛読書です!!
前回の続きから紹介させて頂きました!
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【1】幸福感の違い
<実際の言葉>
衆人の以て幸と為す者、君子或いは以て不幸と為し、
君子の以て幸と為す者、衆人却って以て不幸と為す。
<現代訳>
一般的な人が幸福だと受け止めることは、君子にとっては不幸かもしれない。
逆も然りで、君子が幸福だと受け止めることは、一般的な人にとっては不幸かもしれない。
<ポイント>
その立場・持っている志によって幸福感が異なる。
ある人は、お酒を呑んで過ごすこと、いい給料で働けることを幸せと思うかもしれない。
一方で、ある人は日本社会を良くすること、世界平和に生きることこそが幸せだと感じるかもしれない。
自分自身はどのように生きていきたいのか。
【2】努力と運で成功する
<実際の言葉>
又人を尽くして而も事成らざるもの有り。是れ理成る可くして数未だ至らざる者なり。数至れば則ち成る。
人を尽くさずして而も事偶(たまたま)成るあり。是れ理成る可からずして、数已に至る者なり。
終には亦必ず敗るるを致さむ。之を要するに皆数なり。
成敗の其の身に於てせずして其の子孫に於てする者あり、亦数なり。
<現代語訳>
努力しても、物事がならないことがある。理論上成功するはずなのに、運気(数)が巡ってきていない人がいる。
運気さえ巡れば成功するでしょう。努力もなしに、物事がたまたまうまくいく場合ある。
これは、理論上は成功することもないのに、運気が回ってきただけである。
こんなんでは最後には、かえってもっと悪くなるであろう。
成功するか失敗するか、その人に現れないでその子孫に現れることもある。これもまた運気である。
<ポイント>
努力をして運気が巡ってくれば必ず大成する。(自分への運が悪くても、自分の子ども、孫の代に巡ることもある)
では、その運気を上げるためにはどうすればよいか?(開運三か条)
①立志:私心がない、「志」があれば、応援してくれる人が現れて上手く物事が進むようになる。
②積徳:世のため人のために生きて徳を積む。人間力が磨かれ周りが応援してくれる。徳は得なり。
③陽転:運がないときにも、ポジティブに捉える。何事も波を描いている。陰極陽転を信じて生きる。
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勉強会の終わりには、いつも通り明るくてかわいいゼンちゃんがいました。ので、いつも通り遊んで帰りました。(笑)
今回の勉強会の参加者は1名でしたが、いつも通り「倦まず弛まず」学びを継続していけたらなと思います!