令和5年、西暦2023年も残り僅かとなりましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

告知していた通り、12月26日（火）に浜村ゼミを開催しました。２時間という限られた時間の中で、4名の高校生と一緒にキャリアデザインについて考えました。

自分の価値観を知る。今回の浜村ゼミで、彼らと一緒に考えたかったのはこのテーマです。恥ずかしながら、私が自分の価値観について真剣に考えるようになったのは、20代後半になってからでした。それまでは、周りの期待に応えることだけを考え、仕事に、勉強に勤しんできました。しかし、そのスタイルを続けていくには、限界がやってきたのです。社会人2年目でいきなり訪れた海外赴任。日本に比べてあらゆるインフラが整っていない発展途上国での生活。本社から求められることと、現実とのギャップを埋めるため必死に働きました。しかし、何をするにしても「自分」がない仕事をしていくうちに、次第に自分が本当にやりたいことは何なのだろうと思い悩むようになりました。

そんな時にある有名なスピーチに会いました。それは、エレン・デジェネレスというアメリカのコメディアンの2009年テュレーン大学卒業祝辞です。

「カミングアウトで全てを失った。それでも、ありのままに生きる。」

エレンのこの言葉を聞いて、私はハッとさせられました。自分は周りの期待に応えることだけを考えて生きてきた結果、いつからか、周りの期待に応えられないことへの恐怖を感じるようになっていたのだと。エレンの言葉によって、その恐怖が無意味なものであり、自分に正直に生きることがいかに大切かを気づかされました。

今回、このテーマを選んだ背景には、私自身のこういった実体験があります。

浜村ゼミの中では、自分の価値観を知るためのカードゲームをしたり、いくつか書籍の紹介、自分の考えを共有したりしました。浜村ゼミで一緒に学んだ２時間が、さらに自分を知る良いきっかけになっていたら嬉しいです。参加してくれた高校生の皆さん、ありがとう！

来年はすでにオンラインの浜村ゼミが決定しています。前回と今回はキャリアデザインがテーマでしたが、来年はさらに幅広くいろんなことに挑戦していきたいと思います。

ぜひ今後の浜村ゼミを楽しみにしていてください！それでは、良いお年を。