吉田松陰先生の原大本徹から学ぼう!@志士かまくら2022.07
2022/08/09
志士かまくら
こんにちは、松南志塾の松葉です。
本日は、『志士かまくら』の3回目を2022年7月10日(日)に開催しましたので、ご報告です!
『志士かまくら』とは、2022年5月より鎌倉でスタートした10代、20代の志を持った方を育み、切磋琢磨し合う学び舎です。
今回も、北鎌倉にある臨済宗建長寺の禅居院をお借りしまして、20代の参加者2名とともに行いました。
学びにとても前向きの2名で、今回の勉強会も熱い時間となりました!
さらに、今回は勉強会に入る前に、建長寺のご住職さんにご協力いただき、みんなで座禅にチャレンジしました。
初めて座禅を組むメンバーもおり、ご住職さんからは
・座禅とは?
・座禅にはどのような効果があるのか?
・座禅で意識すべきことは?
などなど、丁寧なレクチャーを頂きながら取り組みました。
特に、座禅とは、①調身②調息③調心の3つが基本だというお話が印象的でした。
- 調身(ちょうしん):姿勢を整えること
- 調息(ちょうそく):呼吸を整えること
- 調心(ちょうしん):心を整えること
姿勢を整えることで、自然と呼吸が整っていき、心も整っていくというものです。
30分ほどの座禅で、脚は全体が痺れてしまいましたが、清々しい気持ちになりました。
参加者からも、「ぜひ座禅を続けて、変化を感じていきたい!」といった感想もいただき、
とても有意義な時間となりました。
そして、座禅が終わった後、3回目の勉強会では、吉田松陰先生の原大本徹に学ぼうということで、
吉田松陰先生の人生をみんなで深めていきました。
参加メンバーは、立志のメソッドである「原大本徹」の作成に取り組んでいる最中ということで、
ぜひ幕末の偉人の原大本徹から学ぼうといった背景です。
吉田松陰先生に関して、ここでは簡単にお伝えさせていただきますと、
・江戸時代、1830年に杉家に生まれるも、山鹿兵学師範の吉田家に養子として入り、武士道精神を学ぶ
・21歳:九州を旅していた際に、「アヘン遺文」という書物に出会い、なぜアヘン戦争が起きたのかを知った。それにより、日本も清国と同じように西洋列強国に侵略される危機感を覚える。
・24歳:ペリーの黒船が来航した。師匠の佐久間象山から、「私なら黒船に乗って世界を見る」と言われ、乗り込むも、失敗。生まれ故郷である長州藩の萩にある野山獄に入牢。
・25歳:牢屋にいる間に、600冊の本を読破。時には涙を流し、時には激昂しながら本を読む姿に、生きる希望を失っていた囚人達は感化された。そして、孟子の講義を囚人に対して行うようになった。(その内の1人は、後に吉田松陰先生と、松下村塾で活動することになる)
・27歳:松下村塾で講義開始。30歳で亡くなるまでの数年間で、明治維新を成し遂げた数多くの志士を輩出した。
このように吉田松陰先生の生涯を掴んだ上で、参加者が取り組んでいる立志プログラムの「原大本徹」にそって、吉田松陰先生の人生を整理していきました。
吉田松陰先生の
・大局の広さ
・本氣を実現するために、いつ、どこでも行動を起こす徹底ぶり
などなど、それぞれの人生や原大本徹を考える上で、多くのヒントを得る時間になったかと思います。
そして、最後には講孟箚記(こうもうさっき)という、吉田松陰先生の講義録についても紹介しました。
一つだけご紹介させていただきますと、「逆境の志」について書かれたお言葉があります。
▼言葉
世に読書の人多くして、真の学者なき者は、学を為すの初め、其の志己(すで)に誤ればなり。
真の学者に非ざれば、順境を語るべくして、逆境を語るべからず。
▼現代語訳
この世の中に勉強する人は多いが、真の学者(本当に学んでいる人)が出てこない。それは、学問を学ぶ際の初めの志が誤っているからだ。真の学者ではない場合、順境(安定の時代)における問題は語ることはできるが、逆境(激動の時代)における問題は語ることができない
昔と比べて現在は、書物や学ぶための学校や塾は溢れており、学ぼうと思えば、誰もが学びやすい環境かと思います。そんな中だからこそ、現代においては学び始める前にまず
・何のために学ぶのか
・学んだ後、どう活かすのか
といったところをしっかりと整理し、明確な目的を持った上で学びを進めていくことが大事なんだと感じております。
今後はさらに、吉田松陰先生の人生から得た学びを活かして、自分の原大本徹を磨いていきたいと強く感じた勉強会でした。引き続き、頑張ってまいります!
次回は、8月21 日(日)9時〜開催いたします。
なお、開催場所が、鎌倉のお寺(禅居院)になりますので、勉強会の前に坐禅を行えたらと思います。
(9時~10時)
ぜひ興味のある若い方、ぜひ坐禅・及び勉強会にご参加下さいませ。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。