今年最後の論語塾。論語を通じて学んで欲しいこと。
2021/12/29
論語塾
先日、養蜂場にお邪魔させていただきました。
その日の気温は氷点下。雪が降る中、蜂たちの様子を見に、巣箱を開けてみると・・・
小さいミツバチたちが、外に出ず、はちみつを作っている最中でした。
ミツバチたちは、暖かくならないと外に出てて、花の蜜を吸いに行かないようです。
ミツバチにとっても、耐え忍ぶ冬。
人間にとっても、寒さ極まり、どこか切羽詰ったような気分になりがちな12月。
ミツバチも、「春よ来い、早く来い」と思っているのでしょうか。
僕は既にそんな気分です。笑
さて、12月12日の日曜日朝、今年最後のこども論語塾を開催しました。
今年も1年間を通じて、こども論語を開催できたこと、
講師の皆さま、並びに参加者の皆さまに御礼申し上げます。ありがとうございました。
最後となった今回の講師は、坂元大輔先生です。
最初のアイスブレイクとして、昔の写真を持ってきていました。笑
(坂元先生、お若い・・・!!)
最近、従姉妹のお姉さんたちと一緒に参加してくれている6歳の女の子も、
若い坂元先生を見て、誰かわからないようでした。
その6歳の女の子。こども論語塾に通い始めてもうすぐ1年が経とうとしています。
最初は、慣れない漢字の読みも一文字一文字、ゆっくり素読をしていました。
時にはお母さんと一緒に素読してみたり、手でなぞりながら素読したり。
新たに言葉を知るのが楽しいのか、彼女はたとえスラスラ素読ができなくても、
毎回一生懸命に、大きな声で素読をしていました。
先日お母様から一本の動画が送られてきました。
そこには、家で一人、素読の発表をしている彼女が映っていました。
「子曰く、学びて時に之を習ふ、亦説ばしからツや。」
今回のこども論語塾で、坂元先生が最後に選んだ言葉もこれでした。
坂元先生の「誰か一人で素読してくれる人〜?」の声に、誰よりも早く手を上げた彼女。
今回は何も見ず、立腰の姿勢を保ちながら、大きな声で素読をしていました。
うまく言えた後に、周りから拍手してもらい、嬉しそうだった彼女の様子が印象的でした。
言葉に出会う楽しさ、素読ができる喜び。
彼女からそんなことを教えてもらったような気がします。
彼女が大きくなって小学校を卒業する時、成人を迎える時、大事な人と結婚をする時、
この「子曰く、学びて時に之を習ふ、亦説ばしからずや」に再会して、
どう感じるのか、どう学ぶのか。僕としては非常に気になります。
あたかもこの言葉に初めて会ったかのように、言葉に出会う楽しさや学ぶ喜びを感じられる人に育っていって欲しいと願います。
さあ、早いもので今年も、もう暮れを迎えようとしています。
本年も大変お世話になり感謝申し上げます。来年も、子どもたちが「勉強って楽しい!」と思えるような、
学習の場をつくれるよう、試行錯誤をながら活動をしてまいります。
どうぞ、良いお年をお迎えください。それではまた。