お知らせ

「文明法則史学による大局観 日本編」第5回 松南志塾_綜學勉強会を開催しました!


2021/08/29

本学勉強

こんにちは、松南志塾の豊嶋です!

 

松南志塾のOB・OGである豊嶋(インターン7期)と松葉(インターン11期)で、「綜學勉強会」を学生や20代の方向けに、月に1回のペースで開催しております。

 

この勉強会の開催の背景・目的として、現在私と松葉が綜學院(東京・京都)で月に1回林英臣先生のもとで、松南志塾の原点でもある「綜學」を自主的に学んでいるのですが、そこでの学びや、自分たちが得た気づき等を、学生や20代の若い世代の方々に対して自分のことばでお伝えし、一緒に未来や社会を良くするために切磋琢磨し合いたい!!という思いからです。

 

そして8月28日(土)に第5回目を開催しました。

 

我々を含めて、社会人、大学生など総勢6名で開催することができました。

 

ご参加いただきました皆さま本当にありがとうございました!!

 

今回は、「文明法則史学による大局観 日本編」ということで、前回は世界の盛衰をベースにしてお話しましたが、今回は日本がテーマです。

 

文明法則史学をベースとした日本の盛衰や、縄文時代から現在に至るまで脈々と培われてきた日本人の基底文化・精神についてお話させて頂きました。

 

世界は、東洋文明と西洋文明に大きく分かれており、各文明は1600年で1周します。最初は準備期間の冬の時代に始まり、春、夏、そして実りの秋を迎えていきます。これをCC(シビリゼーションサイクル)と呼んでいます。  

 

 

そして、「政治・経済・文化という、社会を構成する一塊」のことをSS(ソーシャルシステム)と呼んでおり、原則1CCに対して、4つのSS(SSの誕生から衰退まで平均300年程度)が存在します。CCという文明の大きな波の上に、SSという国家社会という小さな波が乗っているイメージです。  

 

 

日本の場合は、今までに5つのソーシャルシステムがありました。

 

①上古SS(古墳時代)

②古代SS(奈良・平安時代)

③中世SS(鎌倉・室町時代)

④近世SS(織豊・徳川時代)

⑤近代SS(明治時代~昭和20年頃まで)  

 

 

今回は、これらの盛衰と、各SSの時代に養われた日本人の基底精神・文化を1つ1つ見ていきました。

 

また、古墳時代の前に縄文時代・弥生時代があると思いますが、これらはSSの成立条件を満たしていませんので、SSではないのですが、我々日本人の基底文化・精神が養われた大切な時代ですので、これらも以下のような形で紹介させて頂きました。

 

 

参加者の方からは、

 

『日本の小学校~高校までの歴史の授業は細かい所ばかりを見たり、知識を詰め込むだけ。もっと、こういう大局で歴史を見るような授業が必要に感じた。今まで何を学んできたのか、、(悲)』

 

というコメントを頂きました。また、

 

『SS(ソーシャルシステム)という一定の法則に従って時代が変遷している点、またそれぞれの時代で日本で培われてきた精神文化があるという視点が勉強になった』

 

『歴史を分解して紐解いていくと流れが見えてきて面白い。今後の内容も楽しみです』

 

『次の時代の国づくりについてももっと学んでいきたいと思いました』

 

というようなコメントも頂きました。嬉しいコメントありがとうございます!やってよかったと心から思えます!!(笑)

 

日本は、5つ目の近代SS(明治時代~昭和20年頃)が第二次世界大戦の敗北と共に終わりをつげ、その後は次のSS(6つ目)ができないままの状態にあります。

 

SS(ソーシャルシステム)ができていない国家は、国家としての内部(骨格)が作られていない状態ですので、外圧を受けると、あっけなく滅んでしまいます。

 

過去の事例で見てみると、日本では、中世SS(鎌倉時代)に、元寇の攻撃を受けましたが、この頃は既に貴族政権(古代SS。奈良・平安時代)が終わり、次の武士政権(中世SS)に移行出来ていたので、国家の骨格が定まり、元寇という外圧に屈することはありませんでした。

 

文明転換期の今、いつ他国の侵略があってもおかしくない状況の中、日本が次のSSを確立できていないのは非常にまずい状況です。

 

1人1人が文明法則史学で、世界の盛衰、日本の盛衰から大局を掴み、未来を見通し、その上で自分はどのように生きるのかを考える時代に入ってきました。

 

今回の勉強会の内容が、少しでも人生の方針を定める上で参考になっておりましたら幸いです。

 

こんな感じで、自分は、「志のある人を増やす」ということを志として、林先生から学んだ事を自分の言葉でお伝えさせて頂くために、綜學勉強会を引き続き開催して参ります!!!!

 

次回は9月23日(祝日)10時~11時で開催し、大和言葉についてお話させて頂きます。

綜學は、「知・情・意」の3つの柱で成り立っており、前回と今回では「知」に該当する文明法則史学についてお話させて頂きました。

 

次回の大和言葉は、日本人としての感性を見つめ直し、養う上で非常に大切な学びとなっておりますので、ご関心がある方は是非お気軽にご参加ください。

 

綜學は生きていく上で、自分の軸となる大切な学びだと思いますので、学生(高校生・大学生)や、20代の方はご自由にご参加下さい。また、周りの方で興味関心がありそうな方がいらっしゃいましたら、ぜひお声がけ頂けますと幸いです。

 

我々もまだまだ勉強の途中で未熟者ですので、引き続き真摯に綜學を学び、自分の人間力を磨きながら、少しでも自分の言葉で人に伝えられるように精進して参りますので、どうぞよろしくお願いいたします!

 

以上です。(^^♪

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