ご先祖さまに想いを馳せて過ごすお盆休み
2021/08/11
論語塾
みなさん、こんにちは!
猛暑の毎日ですが、いかがお過ごしでしょうか。
8月8日(日)にこども論語塾を開催しました。講師は畑中先生(高石市議会議員)です。
参加してくれた子どもたちは皆、日焼けをしていました。聞いてみると、家族で近くの海に行っていたり、恐竜のいる洞窟に行っていたり、外で流しそうめんをしたりなど、夏休みらしい遊びを楽しんでいるようでした。
今回は論語の素読の前に、お盆について畑中先生に教えていただきました。
お盆は、正式名称を「盂蘭盆会(うらぼんえ)」と言います。
盂蘭盆会は7月または8月13日~16日に行われる、ご先祖さまを偲ぶ大切な仏教行事のことです。
今ではもう見かけることも少なくなってきましたが、ご先祖さまがあの世との往復に使うとされる馬や牛を模して、ナスやキュウリに足をつけて置き、果物や花を供えます。
私の家でも、お盆には毎年必ず祖父母の家に帰省をしていました。
祖母と一緒にお仏壇にお供物を置いたり、盆提灯を飾ったり、真夜中に近くの浜辺で灯籠流しがあったり。
みんなで集まって食べる夕食の時間は、故人に想いを馳せ、懐かしい話に花を咲かせていました。
皆さんのご家庭でも、同じように家族と過ごしていた方も多いと思います。
しかし、今年もコロナ禍。先日のネットニュースで、関東エリアでは帰省を自粛される方が6割以上いると知りました。
家族みんなで集まることができなくても、ご先祖さまや離れて暮らす家族に想いを馳せ、過ごしてみるのはいかがでしょうか。
いつかまた必ず、家族みんなで集まれることを願って、私もそんなお盆を過ごしたいと思っています。
畑中先生から、貴重なお盆についてのお話を聞いた後は論語の素読をしていきます。
「子曰く、君子は義に喩り、小人は利に喩る」
解釈:孔子はおっしゃった。「物事を判断するときは、君子はまず道義、つまり正しいか正しくないかを考えるが、小人は自分の利益、つまり損か得かだけを考える。
論語では、君子は究極の人格者、小人は対局の未熟な人物のことを言います。
論語を読むときは、言葉を置き換えて読むとわかりやすいです。例えば、君子を「優れたリーダー」、小人を「成熟していない人」、義を「正義」、利を「私利私欲」と置き換えると、グッと論語を身近に感じることができ、理解しやすくなるのではないでしょうか。
正義を貫こうとすると、孤立してしまうこともあります。そんなときは、
「徳は孤ならず、必ず隣あり」
このように論語が、正しいことをしていれば必ず応援者が現れると教えてくれます。
また、利益を優先せずに正義を貫いたものの、これでよかったかと不安になったときは、
「利に放りて行えば、怨多し」
利益だけを追求したら怨まれるに決まってます。愚かなことですよ。と論語が教えてくれます。
そして、心では正義が大切だと分かっていても利益を優先してしまったときは、
「過ちて改めざる、是を過と謂う」
過ちを反省しないのが過ちだ。過ちを認めて反省すれば本当の意味での過ちではない。そう、論語が優しくフォローしてくれるのです。
こども論語塾では、これらの言葉を元気に素読をしました。
今月も皆さんと一緒に論語の素読ができて、よかったです。参加していただきありがとうございました!
次回は10月10日(日)に開催します。
初めての方も、いつも参加してくださる方もぜひご参加をお待ちしております!
それでは、良きお盆をお過ごしください。