お知らせ

熱さを持って一生懸命にやってみる!


2020/09/27

ものづくり

皆さん、こんにちは!
朝晩も涼しくなり、過ごしやすい季節になりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
今日は松南Schoolとしては初めての「ものづくり」をテーマにイベントを開催しました!
「ものづくり」をテーマに開催した初回は明治5年創業、大阪府堺市の水野鍛錬所の水野さんにインタビューしました



明治5年と言いますと、今から約150年も前のこと。
あの日本最古の木造建築として知られる法隆寺に、戦後の大改修の時、
国宝五重塔九輪の四方にかかっている「魔除け鎌」を鍛造し、昭和27年(1952年)に奉納したという経緯もあるようです。



古くから脈々と受け継がれてきた技術、そして精神には私たちが知っておくべき大事なことが詰まっている予感・・・
何が聞けれるのかワクワクした気持ちの中、イベントが始まりました!



早速和包丁の種類の違いについて説明してくださった水野さん。

実は世の中には一般的なものだけでも約300種類の和包丁が存在しています。

和包丁は食材によって、あるいは地域によって種類が変わってきます。

なんと鰻包丁だけでも地域によって様々なんです。
写真のなかで奥から数えて5本目までが全て鰻包丁。
同じ鰻包丁でも形が違うのがよくわかるかと思います。



そして、90分間素晴らしいカメラワークをしてくださった畑中さん。
(畑中さん、今日は撮影ありがとうございました!)
お二人の掛け合いが非常に面白かったです。特にもののけ姫らへんのくだりがw

これは↓鯨包丁。鯨を切るための道具だけあって、大きいですね。




今日は特別に刀の原料となる玉鋼(たまはがね)とてこ棒をくっ付ける工程、
つまり、刀づくりにおける最初の工程を水野さんに実演していただきました。

水野さんが手に取っているのが玉鋼。
刀の原型とは想像もつかない物体に子どもたちも興味津々。
子どもたちは水野さんが実演中だろうが関係なく、どんどん気になることを質問をして行きます!

この玉鋼を高温で熱していきます。

次は熱した玉鋼を機械を使って平らにしていきます。最終的にはゴツゴツしていた玉鋼は正方形になりました。

そして、玉鋼とてこ棒をくっつけます。その際には上手く接着するために鉄の粉を用います。
水野さん曰く、接着はスピードが重要とのこと。
真剣な姿に皆、目が離せませんでした。

この玉鋼がこれからどうやって長くて鋭い刀へと変化するのか、参加している全員が気になったことでしょう。
玉鋼が刀になるまでには数日かかるようです。
折り返し鍛錬を重ね、研ぎ師により剣先を鋭くし、あらゆる工程を経てやっとのことで一本の刀が出来ます。
職人の世界を知るには流石に今日の時間だけでは足りなさすぎました。



最後に水野さんから今日参加してくれた子どもたちに向けてメッセージを頂きました。



「僕も最初上手く刀や包丁を作ることが出来なくて不安だったけど、熱中して一生懸命作り続けた結果上手く出来るようになってきた。だからみんなも何か熱中できることを探して一生懸命やってみてください」



実践されてきた方の言葉には実感が込められている分、子どもたちにも響いていたようでした。
出来るか出来ないかではなくて、まず熱中してやってみる。生きていく上で大切なことですね。
水野さん、何から何まで本当にありがとうございました!



最後はみんなで写真撮影。今月も楽しく開催できたことに感謝です。

次回の松南Schoolは7月に出演していただいた中道農園さんで焼き芋大会を行います!詳しくはこちらまで。
現地で皆さんとお会いできることを楽しみしています!それではまた。

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