大人にこそ聞かせたい論語の言葉
2020/09/13
論語塾
みなさん、こんにちは。
今日は9月の論語塾の日!講師は泉佐野市市議会議員の布田先生にやって頂きました。
論語の素読の合間にクイズやユニークなイラストを組み合わせた内容が楽しく、子どもたちの興味を引いていたようでした。ありがとうございました!
最近論語塾に参加すると決まって思うことがあります。
「本当は大人こそが論語を学ぶべきではないか・・・」と。
論語塾で毎回3つ〜4つの論語の素読を行うのですが、どれも考えさせる言葉ばかり。
今日の言葉は・・・
・己の欲せざる所、人に施すこと勿かれ
・子曰く、利に放りて行えば、怨み多し
・子曰く、之を知る者は之を好む者に如かず、之を好む者は之を楽しむ者に如かず
・子曰く、君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず
振り返ってみると、昔両親や周りの大人たちに教えてもらったことばかりだと気づきました。
そんなこと当たり前、と思わずに果たして大人になった今の自分は本当にこの言葉通りに行動できているのか、と自分への戒めとして論語塾に参加しています。
ちなみにに今日私が素読をしながら考えていたことは・・・
「上司や部下が嫌だなと思うことをやっていないだろうか」
「自分が楽することばかり考えて、周りへの気配りを忘れていないだろうか」
「仕事を楽しんでいるか、義務感だけで働いていないか」
「ブレない信念を持っているか、周りに迎合するだけになっていないだろうか」
こんな感じです。「論語読みの論語知らず」というように何歳になっても論語の言葉からは新しい気づきがあります。
さて、今日は論語だけでなく日本語のいろんな言葉について教わりました。
例えば、「十五夜」
8月15日の夜を旧暦(太陰暦)では「十五夜」と呼びます。今年の十五夜は10月1日です。
十五夜が新月から数えて15日目の満月であるのに対して、十三夜は新月から数えて13日目で、満月から少し欠ける月です。十五夜から約1ヶ月であることから「後の月」とも呼ばれています。
十五夜の頃は「中秋の名月、10年に9年は見えず」という言葉があるように、台風や秋雨の時期で天気が良くないことが多いですよね。一方で、十三夜の頃になると秋晴れが多く美しい月が見れることから「十三夜に曇りなし」と言われています。
月をみると空想的になったり感傷的になった経験は誰しもあると思います。
昔の人たちは月を見上げては良く歌を詠んだものです。お月見の夜に心を豊かにするあそびをするのも良いのではないでしょうか。
それから「菊の節句(重陽の節句)」
古来、9月9日を重陽の節句を定め、不老長寿や繁栄を願う行事を行ってきました。
菊の節句と呼ばれている由来は、菊は古来より薬草としても用いられ、不老長寿の力があるとされたことにあります。
言葉の豊かさは人生の豊かさに繋がるような気がします。
昔の人たちは、「月」1つにしても色々な呼び名をしていました。
先ほど紹介した十三夜は栗や豆の収穫時期なので、「栗名月」「豆名月」と呼ばれてたり、
他には「片見月」「立待月」「芋名月」といった呼び名もあります。
これだけ豊かな言葉の種類があることから勝手に推測すると、
昔の人たちは、1日1日を特別な日と捉えていて、一瞬一瞬に幸せを感じていたのかなと思います。
これだけ豊かな日本語があるので、現代を生きる私たちが使えていないのは勿体無いですね。
豊かな日本語を後世に残すためにも、今日覚えた言葉は日常的に使っていきたいものです。
最後は参加者みなさんと一緒に写真撮影。
今月も参加してくださってありがとうございました!
次回は、10月11日(日)10:30〜です。
詳細はこちらまで。またお会いできることを楽しみにしています〜!